少し物寂しい夏空の下で by 三坂 詩乃

2015年07月28日 20:11

 どうも、三坂詩乃です。お久しぶりです。

 津呂が引退記事を書いて以来、柊が続いてくれないものかなーと思いつつ書くことを考えていたら、いつの間にか夏休みになっていました。受験生ではありますが、やっぱり部活にはいろいろな想いがあるので、忘れないうちに綴っておこうかと思います。

 

 振り返ってみれば、初めて物語を考えたのは小3の夏でした。その頃からクラスの友人たちと3人で小さな絵本を作っては、面白がって笑い転げていた憶えがあります。その友人たちとは結局クラス替えで離れてしまって、それでも何となく物語を作ることが好きなまま、想像を遊ばせていたのですが…

 お恥ずかしい話、そうした自分の物語を最後まで形にして書き上げたのは、文芸部に入るまでありませんでした。

 むしろ、それを狙って部に入った、とも言えます。切欠が欲しかったんですね。想像が先走って、書き終えないうちに満足し、次の物語を探してしまう。そんなことばかり繰り返していて、じゃあ必然性があればいいんじゃないかと。部誌を作る手前、〆切は必ず出来るものですから。

 そんなこんなで先輩に可愛がってもらいながら、あっという間に一年が終わり。…まあ、活動は半年に満たないくらいでしたが。後輩を迎え…気恥ずかしい想いで部長を名乗り。

 書くことについて、津呂ほどしっかりした想いはありません。ストーリーラインだってふわふわしていましたし、テーマが二つも三つも混在していたりして、物語としての巧拙を問えばきっと優れたものではなかったと思います。伝えよう、という気持ちばかり先行してしまった結果でしょう。

 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子様』という物語の、とある有名な一節――

 ――Le plus important est invisible 「大切なものは、目に見えない」

 いつもどこかに抱いている言葉です。『大切なもの』を目に見える形に