トラウマやPTSDで悩む人に 「心の傷」のケアと治療ガイド

2017年07月04日 16:44

*トラウマ、PTSDとは*

精神医学的用語で使われるトラウマとは、生命や身体に脅威を及ぼし、強い恐怖心や無力感を伴う出来事によって生じる「心の傷」を指します。

(本文18ページより引用)

体の外傷が痛みなどの症状を伴うのと同じように、目には見えない心の外傷は、感情や行動を混乱させ、ある程度の時間が経っても生活上の障害となって尾を引きます。

(本文19ページより引用)

この本で何度も何度も強調されているのは「心の傷に対する無理解が症状を悪化させる」ということです。

「そんなに落ち込まないで」

「きっと将来にはいいことがありますよ」

そんな安易な言葉かけがかえって被害者を追い詰めることがあります。

トラウマを及ぼした出来事によって被害者は傷ついています。

それに追い打ちをかけるように周囲の無理解が被害者を傷つけ苦しめます。

これは「見えない病気(外見からは見えない病気のこと。内部障害や精神障害など)」と呼ばれている障害や病気にも成り立つことです。


*PTSDは他人事ではない*

世界では最近ロンドンの火災事故や(グレンフェルタワー火災)やマンチェスターのテロ事件(マンチェスター自爆テロ)等理不尽な事件や事故が相次ぎました。

そのような凄惨な事件や事故から生存した人たちのことはメディアではあまり報じられませんが、心や身体にかなり深刻な影響を及ぼしていることでしょう。

私や読者の皆さんがいつそのような事件や事故に巻き込まれてもおかしくありません。

世界では自然災害や戦争や犯罪やテロ事件など、いつ自分のこととなってもおかしくないようなことが起きています。

また、本文中には「家に帰ったら見知らぬ男性がいて、いわれるままにレイプされた」「作業中にやけどを負い、火を扱うことが怖くなった」「子どもと歩いていたら子どもだけが目の前で車にひかれて他界した」など、誰の身にも起こりそうな事例がありました。


この本は初心者でも読みやすいように「心の傷」について書かれています。

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